交差点に立っている

田舎暮らしをしているフェミニストがたまに書くなにか

女性たちと働く


2月まで働いていた地域の食堂にやっとエプロンを返しに行った。
そこは農産物や加工品の直売やうどんなどを提供する小さな食堂にコンビニも併設されている施設で、移住前の準備から昼食に利用していた場所だ。

2年前の移住後、自宅にオープンしようと準備していた小さなお店の構想が一旦無くなって、しばらくバイトでもしようかと考えていた時、その食堂で人が足りていないから働けないかと声が掛かった。
実は、移住して何度か食事に行った時に「ここで働く女性たちの中に入ってみたいな...」と漠然と考えていたことがあったのだ。

60~70代の女性たちがメインで働く地域の食堂。
どんな風に暮らし、コミュニケーションを取り、地域とつながっているのだろう。
これから自分が暮らす場所の女性たちのことを知りたかった。
思いがけずありがたい話をもらって約1年半、働いた。

辞めると伝えてから2か月の間、一緒に入るパートナー(2人体制を取っている)が代わるがわる「本当に辞めちゃうの?」「もう少しおってよ」と声を掛けてくれる。
ありがたくて、切ない気持ちになりながら「うれしいです」「すみません」と返し続けるしかなかった。

今も変わらず人は足りないので、彼女たちに揉まれながらうどんを作りたい方募集中。
社長にも仲間にもはっきりと意見を言う気持ちの良い女性たちが今日も地域を支えている。