交差点に立っている

田舎暮らしをしているフェミニストがたまに書くなにか

「広島同人誌あいだ」6号に寄稿しました

ご縁があって、今年の2月から通い続けている「加納実紀代資料室サゴリ」

◎加納実紀代資料室サゴリ
https://sagori-kanomikiyo-library.jimdofree.com/%E3%81.../

主宰の高雄きくえさんの持つテーマと、加納実紀代さんが鋭い「問い」を立てて熱心に進めてこられたテーマそれぞれが、私の心を掴み、今日までの活動を強く導いてくれました。

サゴリや高雄さんとの出会いによって得た、

「日本のフェミニズム在日コリアン女性たちを置き去りにしていないか?」

という気付きは私の活動において非常に重要な出来事でした。
現在までの女性たちの運動を否定するものでは勿論ありません。
ただ、省みることが必要だという視点はたぶん、一般に受け入れられにくいだろうと思います。
在日コリアン女性と対面した時の「日本の加害」「日本の植民地主義」による日本人としての「居心地の悪さ」を乗り越えること。
在日コリアンフェミニストによる日本のフェミニズム批判を受け入れること。
難しいことだと理解していますが、それでも少しずつ解きほぐしていきたくて、自分なりに動き始めているところです。


タイトルの件ですが、
高雄さんが6年前から年に一度発刊されている「広島同人誌あいだ」の6号に寄稿しました。

www.chugoku-np.co.jp


「エリコさんは言葉を持っているから、ちゃんと文章にすると良いよ」と高雄さんが言ってくれて、テーマもフェミニズムに限らず自由だということで、『私と「わたし」のあいだ』というタイトルで7,000字強の文章を書いてみました。

私がフェミニズムや女性学を学び始めるきっかけや軸となる経験があり、その歴史が現在の私の思想や活動に繋がっています。
ただ、その歴史はトラウマの連続でもあったので、30歳を過ぎてもなかなか向き合えず、きちんと整理できずにいました。

現在の「私」と過去の「わたし」のあいだにはまだまだ距離がある。まずはトラウマに向き合うことでそれを少しでも縮めたいなと思って、私としてはとっても前向きな気持ちで書いたものです。
もちろん重くて暗い内容ですが、なんだかんだ楽しく暮らしている今の私に繋がっていることが、もしかしたら…誰かのためになるかもしれない。
誰かのためにならなくても、自分のために書いたものなので、実は完成した時点で役目を終えているようなものです。

だから「色んな人に読んでみてほしいけれど、誰にも読んでほしくない」という裏腹な恥ずかしい気持ちです。もっと上手に書けたかもと思えて仕方が無いけれど、今の自分の精一杯で、それなりの、等身大の私の思い出作文になったと思います。

 

頒価は500円です。
購入されたい方は、サゴリに問い合わせをお願いします。
メール:sagori.library@gmail.com
電話:090-7137-9576(高雄)