交差点に立っている

田舎暮らしをしているフェミニストがたまに書くなにか

春の兆し

我が子2人がインフルエンザに掛かり、家に籠って過ごすこと約一週間。

療養期間が明けない内から熱も下がって3日経過している元気な保育園児と、近所を少しだけ散歩した。
こういう時、田舎だと誰にも会わずに散歩できるからいい。

一足先にお出かけできる姉が自転車でコンビニに出掛けるのをいいなぁ...と見つめていたけれど、川沿いのあぜ道(川と田んぼの間にある道もあぜ道と呼ぶのだろうか)を歩き始めたら、
「あそこに洞窟があるんよ、おかあさん知ってた?」
「この後なにをおやつに食べるか休憩する時に考えよっか」
と話をしながらずんずん進んでいく。

目の前の山からは木の枝が擦れる音と鹿の鳴き声。
川の流れが穏やかで、午後3時の太陽が反射して眩しい。
温かい風が通り抜けていく。

イヌフグリの花が咲いた。
ユキノシタの小さい葉が湧き水の近くに茂り始めている。
ヘビイチゴの葉が水路の端で今にもランナーを伸ばそうとしている。
そんな春の兆しが嬉しい。

県北の寒の戻りは厳しい。それでも、束の間の暖かさがもたらす心地の良い空気を肌に受けると、やっと冬を越えたんだと安堵のため息をついた。

おやつはおにぎりに決まった。